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オルトプラス の スタッフブログ

エンジニアリングの限界

      2015/10/21



 

こんにちは、phpエンジニアのkaerusanuです。
AltPlus社内ではフレームワークを作ったりしています。

 

 今回は直接の技術ではありませんが、個人的に技術について考える事を書いてみます。

 

 

技術はどこに使われるのか?

 

 私は技術が好きです。新しいものを作るのが好きです。でも、エンジニア自体のエンジニアにしか分からない特別なことがあるから、エンジニアに全部任せておけば上手く行くんだよという一部の論調には賛成できません。

 

 それは何故かと聞かれれば、エンジニアは独自の世界を見てしまうことが多いので、それが例え尖ったものだとしても、作ったものが売れるかどうかというのは、運任せになってしまうからです。その市場が、拡大期で需要の方が供給より圧倒的に多い状況ならば、それでも上手く行くでしょうが、そういう時期が来ること自体がラッキーです。エンジニアは概念を形にするのが仕事ですが、形にしただけでは不十分だと私は思います。

 

 人間が食べ物を食べないと死んでしまうように、会社は売上を上げなければ死んでしまいます。売上を上げるためにはエンジニアがどうとか、プランナーがどうとか、マーケッターがどうか見たいな内輪もめや、地位の向上を目指すのではなく、組織全体、チーム全体としてベストなパフォーマンスを目指したほうがいいと私は思います。だから、エンジニアという職種に縛られて、こちらのほうが正しいと思い込むよりも、相手の立場になって相手が何を言おうとしているのかを考えられたほうが良いと思います。

 

 エンジニアブログに、なぜエンジニアを否定するようなことを書くのかと言われれば、より優れていて、能力や成果をあげるエンジニアになるためには、技術だけを知ってるだけでは、なることが出来ないと考えるからです。いくら優れた技術を持っていたとしても、検索技術で既に大きなパイを持っているGoogleを抜くのは難しいでしょうし、同じように既に大きなユーザーを抱えるFaceBookやMixiを似たものを作るだけで勝つことは出来ないだろうと考えます。つまり、技術よりも「先に何を作るのか」ということが重要になってくるのです。

 

 技術は、手段であって、需要や新しいトレンドを教えてくれる物ではありません。また、皆がやりたい事というのは、供給が過剰になりレッドオーシャンになりやすいです。なので、何を作るか、どうやって広めるかという点において技術は、補助的には使えますが、根本的に解決してくれるようなものではないと思います。

 

 

これからの技術者

 

 技術だけを極めたい人は極めればいいと思いますが、私の進みたい道は少し違います。技術だけを極めたいというのは、分かりやすく皆が目指す道です。そうすると、需要と供給の関係から言って、レッドオーシャンになります。本当の上位数パーセントの戦いに勝てる人であれば全然コミットして問題ないと思いますが、そうでない場合、誰も行っていない道を選んだほうが自分自身の価値を高めることができると私は考えます。

 

 プロダクトと同じなのですが、自分自身、戦略を決めてをマーケティングを行い、外部に出力をして、色々組織やWEBに貢献できるのが望ましいと思います。そのためには、好きなことが出来るだけの余裕が必要となりますし、組織としての結果が必要となります。その当たりの話を考えるためには、技術だけでは出来ないと痛感しました。

 

 だから、私はマーケティングや、心理学、経済学等の別の要素を組み合わせて、技術と並行して使えるようにしておくのが、次の時代のエンジニアの標準になると思っています。日本の経済は、残念ながらそれほど望ましい状況ではないです。素晴らしい未来を選択するためには、無自覚に無計画な取り組みでは、途上国のエリートにはとても勝てません。それらと正面から戦って勝てるような高価値を作れることが要求されるはずです。だから、技術だけではなくて、他にも目を移したほうがより、優れたものを作れるようになるのではないでしょうか?

 

 そして、色々な考えから出てきた「作りたいもの」を作るものが「技術」です。良いものは一発で作れればいいですが、実際には試行錯誤が必要になります。高度な技術は、作って壊してを高速に行うという所で、使うものだと最近感じます。スケーリングとか、色々な作業を簡略化するのでも、もちろん使えますが、それは良い物、売れている物、使われている物であるという前提が必要になります。

 

 というわけで、タイトルの「エンジニアリングの限界」というのは、エンジニアという枠にとらわれ過ぎるよりも、もっと色々見たほうがいいかもよという話でした。

 

 

他分野の勧め

 

 私はkindleで自炊(自前でスキャン)をして、本をよく読んでいます。ハードカバーを持ち歩くのが非常に苦痛だったので、その点がなくなり以前に比べて10倍以上本を読むようになりました。たくさんの本をストレス無く読みたい人にはお勧めです。Amazon.comでしか買えないですが、円が高い今がオススメ。
オススメ本じゃあ、どっちに進めばいいんだ?というやる気のある方に参考になりそうなオススメ本を書いておきます。

 

マーケティング
マーケティング戦争
社内のマーケッターに聞いて、読んだ本です。マーケティングを兵法に例えて説明をしてくれます。シュミュレーションゲームが好きな人には、楽しく読めると思います。読まないと損するレベル。兵法楽しいよ兵法。
マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術

 

 

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心理学
選択の科学
私たちがどのような要素で選択を行っているのか?という疑問に答える本です。おいおいそんなことがそんなふうに影響するのかよ…と正直そんなにバッサバッサ切っていいのかというくらい切れ味のいい本。ゲームは選択可能なメディアだというところから考えると、すごく実務レベルで役に立つ本。
選択の科学

 

 

選択の科学
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文藝春秋
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経済学
スゴイ経済学
「経済学とはインセンティブの科学である」という言葉を読んだ時に、経済学に俄然興味が出た本。思いがけないような例をあげながら、このインセンティブによって、現在の社会の形はこのようになりましたと書いてある。目からウロコが落ちます。ソーシャルゲームはインセンティブによって社会を作る物だと思っているので、非常に参考になります。
ヤバい経済学 [増補改訂版]

 

 

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スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー
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SF
マルドゥック・スクランブル
何故にSFをと思うでしょうが趣味に決まっているじゃないですか。というのは冗談ですが、SF(サイエンス・フィクション)は現在と違う世界を見せてくれます。外国語を知ることで、日本語を知ることができるように、違う世界を見ることで、現在の世界を知ることが出来ます。単純に読み物としても面白いですよ。
マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

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冲方 丁
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社内で興味ある人は言ってくれれば貸します。

 

 AltPlusでは、現在、マーケティングや、心理学、経済等幅広い興味がある仲間を募集しています。このような話に興味がある人は是非一緒にスゴイものを作りましょう!


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